日報をデジタル化する4つの方法と費用|Excel・無料フォーム・日報アプリ・オーダーメイド、小さな会社はどれを選ぶ?
「紙の日報をやめたい。でも、何から手をつければいいのかわからない」
「日報アプリの広告はよく見るけれど、うちの規模で月額を払う意味があるのか」
日報をデジタル化する方法は、大きく分けて4つあります。Excel・無料のフォーム・月額制の日報アプリ・オーダーメイドです。
先に結論を書いておきます。社員が数人〜20人ほどの会社なら、まずはお金をかけない方法から始めて十分です。 お金をかけるべきなのは、無料の方法で「ここが回らない」とはっきりしてからです。
この記事では、4つの方法を3年間の費用と向き不向きで比べます。私たち(ちいさなおくりもの)はオーダーメイドの道具を作っていますが、オーダーメイドを選ばなくていい場合も正直に書きます。
4つの方法を、ひと目で比べる
社員10人の会社で、日報を3年間使う場合のおおよその比較です。
| 方法 | 始める | 毎月 | 3年で |
|---|---|---|---|
| ① Excel | 0円 | 0円 | 0円 |
| ② 無料フォーム | 0円 | 0円 | 0円 |
| ③ 日報アプリ | 0円〜 | 〜1万円 | 3万〜36万円 |
| ④ オーダーメイド | 十数万円〜 | 数千円〜 | 30万円〜 |
どれが向いているかは、このあと1つずつ説明します。
※ 2026年11月時点で各社が公開している料金をもとにした目安です。月額制の汎用ツールには、最低10人分からの契約が必要なものもあります(例:kintoneのライトコースは1人月1,000円・10人から=月1万円から)。実際の金額は、必ず各社の公式ページで確認してください。
表を見ればわかるとおり、3年間の費用だけで比べると、オーダーメイドはいちばん高くなることが多いです。それでも選ぶ会社がある理由は、後半で説明します。
① Excel:まずはここから。費用0円
いちばんの近道は、今のExcelの日報の「形」を直すことです。
- 1日1シート・1人1ファイルをやめて、1件の作業を1行で書いていく表にする
- 月の集計は、SUMIFS関数かピボットテーブルで自動にする
これだけで、月末の打ち直しと足し算はほとんどなくなります。具体的な表の作り方と関数の書き方は、紙の日報を、月末にExcelへ打ち直す仕事をなくすにまとめています。今お使いの日報を貼るだけで月の集計が出る、無料の道具も置いています。
向かないのは、 現場の人がパソコンに触れない場合です。結局、紙に書いたものを誰かが打ち直すことになります。
② 無料のフォーム+表計算:現場のスマホから入れたいなら
無料のフォームサービスで、日報の入力画面を作る方法です。現場の人はスマホで項目を選んで送るだけで、送られた内容は表計算のシートに1行ずつたまっていきます。①の「1行1件の表」が、勝手にできあがっていくイメージです。
- 良いところ: 費用0円。スマホで入力できる。入力した瞬間に表に入る
- 気をつけたいところ:
- 会社のデータを、社員の個人アカウントに置かないこと。辞めた人のアカウントに日報が残る、という事故がよく起きます
- 入力画面は、項目が増えるほど使われなくなります。選ぶだけ・数字を入れるだけの項目に絞るのがコツです
- 「入れたあと」の集計やグラフは、結局、自分で作る必要があります
③ 月額制の日報アプリ:一般的な日報で困らないなら、いちばん手堅い
日報専用のアプリや、業務アプリを作れるサービスに、毎月お金を払って使う方法です。
- 良いところ: すぐ使える。スマホ対応、写真添付、上司のコメント、通知などがそろっている。困ったら提供会社に聞ける
- 費用: 日報専用のアプリは、人数が少なければ月1,000円未満のものもあります。業務アプリを自由に作れるタイプは、1人あたり月1,000円前後で、最低人数が決まっていることがあります
- 気をつけたいところ:
- アプリの形に、会社のやり方を合わせることになります。「うちの日報の欄がない」「見たい集計表が出せない」という不満は、ここから生まれます
- 人数に比例して毎月の費用が続きます。やめると、データの持ち出しに手間がかかることがあります
- 機能が多すぎて、現場が使い切れないことがあります
一般的な「今日やったこと・明日やること・所感」の日報なら、このやり方がいちばん手堅いと私たちも思います。
④ オーダーメイド:高くても選ぶ会社がある理由
御社の日報の書式・言葉・見たい数字に合わせて、専用の道具を作る方法です。
- 費用: 一般的な開発会社に頼むと、小さな業務システムでも数十万〜数百万円になることが多いです。ちいさなおくりものの場合は、今あるExcelやCSVを読み込んで集計・帳票を作る形で158,000円から、入力から集計までの仕組み一式で238,000円からが目安です。別に毎月の保守がかかります(月4,000円・8,000円から。不具合の対応と小さな修正を含みます)。消費税はかかりません
- 良いところ:
- 今の書式のまま入力できる。現場が新しいやり方を覚えなくていい
- 見たい数字が最初から出る。 「停止の理由ごとの時間」「品番ごとの不良数」など、会社によって違う集計表を、そのまま毎月作れます
- 人数が増えても、1人あたりの費用は増えない
- 気をつけたいところ:
- 最初の費用がかかります。3年間で比べると、③の日報アプリより高くなることが多いです
- 作る側が小さいと、その人がいなくなったときに困ります。データが手元に残る作り方か、ふつうのExcelやCSVで取り出せるかは、頼む前に必ず確認してください(ちいさなおくりものの道具は、データを御社のパソコンやファイルに残す作りにしています)
どれを選ぶか:3つの質問で決める
迷ったら、次の順番で考えてみてください。
質問1:今の日報を「1行1件」の表にして、関数で集計したことはありますか? → まだなら、まずは①から。費用はかかりません。
質問2:一般的な日報アプリの画面で、御社の日報は書けますか? → 書けるなら③。無料のお試しがあるものが多いので、現場の人に1週間使ってもらうのが確実です。
質問3:それでも「うちの書式でないと現場が続かない」「この集計表が毎月ほしい」が残りますか? → 残るなら、④を考える時期です。
お金をかけるのは、無料のやり方で「何が足りないか」がはっきりしてからで遅くありません。むしろ、その「足りないもの」がはっきりしているほど、オーダーメイドは安く、ちょうどよく作れます。
まとめ
- 日報のデジタル化には、Excel・無料フォーム・日報アプリ・オーダーメイドの4つの方法がある
- 社員が数人〜20人ほどなら、まずは費用0円の①か②から始めて十分
- 一般的な日報で困らないなら、③の日報アプリがいちばん手堅い
- オーダーメイドは3年間の費用では高くなりやすい。選ぶ理由は安さではなく、「御社の書式と見たい数字のまま、現場が続くこと」
- お金をかける前に、「無料のやり方で何が足りないか」をはっきりさせておく
まずは、今お使いの日報を日報まとめに貼ってみてください。月の合計と、書き方のゆれがすぐにわかります。そこで「この数字も見たい」と思ったものが、御社にとって本当に必要な機能です。
よくある質問
社員10人くらいの会社で、日報のデジタル化にいちばんお金がかからない方法は?
今お使いのExcelの日報を「1行に1件」の表に直し、集計を関数で自動にする方法です。新しい費用はかかりません。入力を現場のスマホからにしたい場合も、無料のフォームサービスで始められます。お金をかけるのは、それで回らないとわかってからで十分です。
日報アプリとオーダーメイド、3年間で見るとどちらが安いですか?
多くの場合、日報アプリのほうが安く済みます。月額制の日報アプリは10人で月1,000円未満から1万円ほどのものが多く、3年で数万〜数十万円です。オーダーメイドは最初の制作費がかかるため、3年で比べると高くなることが多いです。オーダーメイドを選ぶ理由は安さではなく、書式や見たい数字が会社独自で、既製のアプリに合わせると現場が続かない場合です。
オーダーメイドで日報の道具を作ると、いくらくらいかかりますか?
作る範囲で大きく変わります。ちいさなおくりものの場合、決まった形のExcelやCSVを読み込んで集計・帳票を作る形で158,000円から、入力から集計までの仕組み一式で238,000円からが目安です。別に毎月の保守(月4,000円〜8,000円から)がかかります。一般的な開発会社に頼むと、小さな業務システムでも数十万〜数百万円になることが多いです。
紙の日報や報告書を、あとで打ち直していませんか。
日報の打ち直しをなくす方法を見る →