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ちいさなおくりもの

考える日報
使い方の手引き

毎日3分。見たことを書き、なぜを考え、次にためす。
その積み重ねが、本人の育ちと、班の改善になります。

はじめに、みんなで確かめる約束
失敗や不良を正直に書いても、評価は下がりません。評価に使うのは「考えた跡が、どれだけ育ったか」だけです。
まずは動画で(約2分)

1. この道具で育つ4つの段

書いた記録から、道具が自動で「いまの段」を出します。次の段に上がるには何が足りないかも、本人の「育ち」の画面にそのまま出ます。数字は直近30日の記録で計算します。

1段
事実を書ける
30日で10日以上書く。「見たこと」の6割以上に、数・時刻・物が入っている
2段
考えて、ためせる
なぜを2回たどった日が4割以上。ためしたことの結果を5割以上書いている
3段
改善を回し続けられる
改善テーマで実験を3回以上。後輩の報告に問いで5回以上返した
4段
AIで仕組みを作れる
自分が出した「道具の提案」が採用された

段は順番に上がります。「1.6段」のように途中も表示します。不良や失敗を書いたことは、計算に入りません。

2. 現場の人:毎日の書き方

スマホでもパソコンでも使えます。メニューの「今日」を開いて書きます。

書くのは3つだけ

01現場で何を見ましたか
機械・不良の種類・時間帯は、ボタンで選ぶ(班のみんなと同じ言葉になります)
1号機2号機3号機
なし外径キズ
例:6件。午後2時から集中。外径が+0.03mm。
02なぜ、そうなったと思いますか
1回目のなぜ → それは、なぜ?(もう1回たどる)
03次に何をためしますか
いつ・何で確かめるか + そのとき思っていること(どうなりそうか)
  1. 見たことは、数・時刻・物で書く「たくさん」ではなく「6件」、「午後」ではなく「午後2時から」。現場で実物を見た証拠になります。
  2. なぜを2回たどる1回目のなぜに、もう一度「それは、なぜ?」と問います。分からなければ「分からない」と書いてかまいません。
  3. 次にためすことと、どうなりそうかを書く思っていたことと結果を比べると、学びが生まれます。
  4. 「出す」を押す上司に届きます。書き足したくなったら、同じ日のうちは何度でも出し直せます。

出すと、道具から問いが返ってきます

書けている所を認めます(例:「見た」に数と時刻が書けています)

考えが一歩深まる問いを、2つまで返します(例:「午後2時から増えたのは、なぜだと思う?」)

道具は答えを言いません。考えるのは自分です。問いに答えたくなったら、書き足して出し直します。

翌朝は「昨日ためしたことの結果」から

前の日に「次にためすこと」を書くと、翌日の画面のいちばん上に出ます。やってみた結果とそこから分かったことを書きます。思っていたのと違った時こそ、大事な学びです。

同じ不良の「前の記録」が出ます

機械と不良の種類を選ぶと、同じ組み合わせで前に書かれた記録(なぜ・ためしたこと・結果)が出ます。先輩が同じことで悩んだ跡が、手がかりになります。

あなたの「なぜ・ためしたこと・結果」も、同じ機械と不良を選んだ人に、名前つきで見えます(見たことや返事は見えません)。

上司や先輩からの返事は「今日」のいちばん上に

あなたの報告に返事が届くと、「今日」の画面のいちばん上に届いた返事として出ます。開くと「問いに答える」欄があるので、一言で答えます。分からなければ「分からない」でかまいません。答えると、その返事は一覧から消えます。

そのほかの画面

画面できること
育ちいまの段と、次の段に上がるまであと何が必要か。自分の記録と、もらった返事
改善改善テーマを立てる(どうなりたいか/今どうなっているか/じゃまをしているもの)。実験を足していく(やること → 予想 → 結果 → 学び)
提案「どの手間を、どんな道具で減らしたいか」を出す。班長が「採用」「使われている」に変えると、4段目の目安になる
後輩同じ班の後輩の報告を読み、問いで返す(同じ班に後輩がいる人に出ます)

声で入力:入力欄を押してから画面下の「声」を押すと、話した言葉が入ります(対応しているブラウザだけ)。
見た目:画面上の切り替えで、3種類の見た目から好きなものを選べます。

3. 班長:読み方と返し方

全部は読まなくていい。返事は一言でいい。答えや指示ではなく、問いで返すのがこの道具の決まりです。

「班」の画面を開く

  1. 今日読む報告(3件まで)道具が理由つきで選びます。たとえば「ためした結果が、思っていたのと違った」「初めて自分から、ためすことを書いた」「なぜが1回で止まっている」「見たことに、数や時刻がない」。
  2. 報告を開いて、一言で返す問いの下書きが3つ出ます。選んでそのまま送っても、直して送ってもかまいません。返事の種類(問い/ほめる/その他)を選びます。
  3. 班の様子を見る今日書いた人の数、今月の生産実績(計画に対する実績・不良・停止)、一人ひとりの段。

返し方の例

こう返さないこう返す
刃物を替えて。午後2時から増えたのは、なぜだと思う?
もっと詳しく書いて。何個目で、何時ごろ起きた? 数で教えて。
それは違う。ためしたあと、どうなっていたら成功?
(返事なし)いつ一緒に現場を見に行こうか?

半年の成長の記録(評価の面談に)

「一人ひとりの段」の表から「成長の記録」を開くと、半年分が1枚にまとまります。

欄中身
P 伝えた期待班長が書いておく、その人への期待
C 育ちの段と数字半年前といまの段、書いた日・なぜ2回・結果を書いた割合など
D 考えたことの移り変わりなぜ・ためしたこと・学びが、どう深まったか
A 認めたこと返事で認めたことと、面談で伝えるほめ言葉の下書き

ブラウザの「印刷」で、そのまま面談用の紙になります。

4. 管理者:始めるまでの準備

設置とログインの設定は、ちいさなおくりものが行います。そのあと、管理者が次の順に進めます。画面は「管理」から開きます。
開くための住所(ドメイン)が1つ要ります。会社のホームページの住所がすでにCloudflareで管理されていればその下に、そうでなければ考える日報専用の住所を会社の名義で新しく取ります(年1,500〜2,000円くらい)。今のホームページやメールには触りません。
はじめて開くと、「今日」の画面のいちばん上にはじめの準備(班を作る・人を登録する・項目を仕分ける・名前をそろえる)が出ます。全部終わると消えます。

  1. はじめて開くメールに届く番号でログインします。最初の管理者は自動で登録されます。
  2. 人と班を登録する(管理 → 人と班)班を作り、人を登録します。名前・メールアドレス・役割(現場の人/班長/管理者)・班・何年目か。
    ログインの許可にも同じメールアドレスを入れます(最初は、ちいさなおくりものが設定します)。
  3. やめる仕分け(管理 → やめる仕分け・言葉)今の報告の項目を1つずつ「やめる/道具に任せる/考える形に変える/そのまま残す」に仕分けます。やめてみる期間を決めると、期間が終わると管理の画面で見直しを知らせます。書く時間が何分へるかも自動で出ます。
  4. 言葉の辞書(同じ画面)機械・不良の種類・時間帯の言葉をそろえます。足す・使わなくするは、いつでもできます。
    機械の名前は、会社の中で1つに決まる名前にしてください(例:「2号機」が班ごとに違う機械なら「旋盤2号機」「研削2号機」)。前の記録は、同じ名前の機械どうしでつながります。
  5. 約束と見た目(管理 → 取り込み・書き出し)班の約束の文と、最初の見た目を決めます。約束の文は、毎日の書く画面のいちばん上に出ます。
  6. 生産実績を取り込む(同じ画面・あれば)CSVの並びは「日付,班の名前,計画数,実績,不良,停止分」。生産管理やExcelから書き出したものを、そのまま入れられます。
取り込みのCSVの例
日付,班の名前,計画数,実績,不良,停止分
2026-11-06,第2製造課 B班,1300,1240,6,18

記録の書き出しと、月1回の控え

「取り込み・書き出し」から、すべての記録をCSV(Excelで開ける)か、まとめて1つのファイルで書き出せます。データはお客さまのものです。いつでも持ち出せます。

月に1回、「全部(JSON)」で控えを取り、会社の共有フォルダに保存してください。30日以上取っていないと、画面でお知らせします。

動いているかの確認

「取り込み・書き出し」のいちばん上に、AIにつながっているか・今日の報告の数・最後に控えを取った日が出ます。AIが止まったとき(残高切れ・鍵の期限切れなど)は、管理者の画面のいちばん上に赤い知らせが出ます。そのあいだも、決まった問いで記録は続けられます。

働く人への説明の例

始める前に、管理者か班長から、こう伝えてください(会社に合わせて言いかえてかまいません)。

この班では、毎日の報告を「考える日報」で書きます。

分からないことは、いつでも聞いてください。

記録を評価に使うので、始める前に一人ひとりの了解をとってください。就業規則との関係は、社会保険労務士への確認をおすすめします。

5. だれが、何を見られるか

役割見られるもの
現場の人自分の記録と、自分への返事。同じ班に後輩がいれば、後輩の報告
班長自分の班の全員の報告・段・成長の記録
管理者すべて。設定の変更と、記録の書き出し

ただし、同じ機械と不良を選んだときに出る「前の記録」(なぜ・ためしたこと・結果と名前)は、その機械と不良を選んだ人に見えます。後輩が先輩の報告そのものを開くことはできません。現場の人は、管理の画面を開けません。ログインしていない人は、どの画面も開けません。

6. よくある質問

不良や失敗を書いたら、評価が下がりませんか?
下がりません。段の計算に、不良の数や失敗は入りません。正直に書いたことを、道具も班長も認めます。
毎日書かないといけませんか?
書けない日があってもかまいません。1段目の目安は「30日で10日以上」です。
どのくらい時間がかかりますか?
慣れると3分くらいです。言葉はボタンで選べるので、たくさん書く必要はありません。
AIには何が送られますか?
報告の文と、選んだ言葉だけです。名前やメールアドレスは送りません。AIを使わない設定にもでき、その場合は決まった問いで動きます。
道具が答えを教えてくれないのはなぜ?
考える力を育てるためです。問いに答えていくうちに、自分で原因にたどりつけるようになります。
スマホが変わったら?
記録は会社のクラウドにあるので、新しいスマホでログインし直せば、そのまま続きを書けます。
AIが止まったら、記録はどうなりますか?
止まりません。AIの代わりに、決まった問いが返ります。管理者の画面に知らせが出るので、残高を足すか、鍵を入れ直してください。
困ったときは?
まず社内の管理者に。設定や不具合は、管理者からちいさなおくりものに連絡してください。

7. 記入シート

始める前に、管理者が書いて、ちいさなおくりものに送ってください。紙に書いて写真を撮っても、Excelに打ち込んでもかまいません。

① やめる仕分けシート(今の報告の項目)

仕分け:やめる/道具に任せる/考える形に変える/そのまま残す(迷ったら空欄でかまいません。一緒に考えます)

項目の名前書く分数始めた人何のため読んでいる人仕分け
例:作業内容の一覧5前の課長作業の記録だれも読まないやめる

② 言葉の表(ボタンで選ぶ言葉)

班のみんなが同じ言葉で書けるように、よく使う名前を書いてください。あとから管理の画面で足せます。

機械不良の種類時間帯
例:2号機例:外径例:午前

③ 使う人の表

名前(画面に出る名前)メールアドレス役割班何年目
例:佐藤sato@会社のドメイン現場の人B班3

個人のメールアドレスを使う場合は、本人の了解をとってください。

④ 班の約束の文

例:失敗や不良を正直に書いても、評価は下がらない。評価するのは、考えた跡の育ちだけ。

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